不動産

どっちがお得なの?「持ち家」と「賃貸」

みなさまこんにちは、いちまるです。
住宅については、永遠の論争ともいえる「持ち家」と「賃貸」。
特に、ライフイベントが大きく動くタイミングでは多くの方が悩むポイントかもしれません。

今回は、そんな多くの方が気になる「持ち家」と「賃貸」のどちらがよいのかまとめました!

 

結局のところ「持ち家」と「賃貸」どっち?

みなさまは「持ち家」と「賃貸」のどっちがいいか、という質問についてはどうお考えでしょうか?
永遠の論争とも言えますが、私はコストの面からみるとズバリ、「持ち家」と言い切ります。

借りるのではなく、買った方が良いのはなぜかーー
それは、住宅を購入したときと、借り続けたときのコストの違いが出てくるからです!

「東京・世田谷の駅徒歩5分、2LDKで築10年のマンション」という条件で想定してみましょう。
結論を先に言うと、購入した方が支払いコストの総額は高くなります

持ち家について
持ち家の価格相場はだいたい7000万円です。
かりに物件価格が7000万円だとすると、固定資産税やローン金利を含めた支払い総コストは1億482万円に。

賃貸について
賃貸だと、このケースの月額賃料の相場は約20万円です。
月20万円を35年間支払い続けると、敷金や礼金も含めて合計8740万円です。

つまりトータルのコストは、持ち家の方が1700万円ほど高くなることが予想できます。

 

支払いコストが高いのに、なぜ持ち家がおすすめ?

「東京・世田谷の駅徒歩5分、2LDKで築10年のマンション」という条件では、
トータルのコストが、持ち家の方が1700万円ほど高くなる可能性をお伝えいたしました。
…なぜ、高くなるにもかかわらずおすすめなのか?

まず、返済が終わったときに「資産を持つことができる」というのが最大のポイントです!
先ほどの条件だと、「持ち家」を選んだ方は、返済を終えたときに「築45年のマンション」が手元に残ることになります。
これは、今の相場だと3000万~4000万円ぐらいで売買される資産です。
もちろん、将来のことはわかりません。
日本は少子高齢化が進んできているので、その波も影響してくるのは間違いないでしょう。

しかし一方で、賃貸の場合は、賃料を35年間払い続けても手元には何も残らないのは事実です。
「資産形成」という観点では、賃貸のメリットはありません。

別の見方をすると住宅ローンは「積立投資」で、月額賃料は「掛け捨てコスト」です。

 

また、今後住む年数は自分の年齢に左右されます。特に若ければ若いほど、35年以上住むことになりますので、そうなるとコスト面でも持ち家に軍配が上がることになります。
このポイントを踏まえて、「自分はどっちを選ぶべきか?」をしっかり考える必要があるでしょう(*’▽’)

 

資産性以外の「メリット」

ただ、ローンを返済し終わったときに資産性が見込める物件でないかぎり、持ち家のメリットがあまりないような気もする方もいらっしゃるでしょう。
別の視点からもポイントを見るとよいかもしれません!

資産面のメリットがそれほど大きくなくても、持ち家がおすすめな理由としては
賃貸は、年齢を重ねると「借りられなくなるリスク」が内在されるところにあります!

というのも、住人が高齢だと、認知症による近所への迷惑行為や、孤独死といったリスクを大家さんが抱え込むことになります。
ですので、大家さんが高齢者に部屋を貸すのをためらうケースが少なくありません。
若いうちであれば問題ないですが、60代以降に希望の物件を自由に借りられるかというと、、、
実際、私の知り合いの大家さんは、65歳以上の方はお断りしています。

この「そもそも借りられない」というリスクは今後のことを考えるとあまりポジティブなポイントではありません。
また賃貸を借りられたとしても、病院や駅へのアクセスといった利便性のよさや、快適な居住環境といった条件を満たす物件を選べるかはわかりません。

このように、自分の望む「終の棲家」を確保できないかもしれないというのは、大きなリスクともいえるでしょう。
資産性のメリットと、借りられないリスクの回避、そして終の棲家の確保という意味で、「持ち家」に軍配が上がると考えています。

 

まとめ

「持ち家」と「賃貸」どっちがよいかについて私個人は持ち家派です。
しかし、それはあくまでコスト面をベースとして考えた場合です。

マイナス金利が解除され、インフレとなりつつある今、考えるべき要素はたくさんあります。

・金利はどうなる?
・変動と固定、どっちにすべき?
・借り換えはどれだけ得するの?
・繰上返済はやったほうがいい?
・金利上昇への備えは?

などなど。

ご自身のライフプランを振り返り、自分に合った住まいを検討しましょう(*’▽’)