貯蓄・資産運用

新NISA戦略!S&P500とオルカン…結局どっちがいいの?

みなさまこんにちは、いちまるです。
新NISA制度になって、早半年…
新NISAの投資先として、銘柄選定の際に必ずと言っていいほど検討にあがるであろう、S&P500と全世界株式(通称:オルカン)。。。

どちらも過去の実績を振り返っても優秀なインデックスファンドです!
新NISAで長期積立投資を実施するなら最適解のひとつといってもいいかもしれません。

しかし、、、どっちかに決めきれず、「両方持つのはありなのか?」と迷っている方も多い
可と思います。
今回は、そんな気になるS&P500とオルカンについてみていきます(*’▽’)

 

S&P500とオルカンの違いは?

S&P500とオルカンの違いをみなさまはしっかりと把握していますでしょうか?
どっちか一方に投資するか、両方に投資するか、その割合はどうするかなど、、、
ご自身の目標資産額や戦略によって変わりますが、どちらも長期的な資産形成を目的とした場合、とても優秀な投資先といえます!

そんなS&P500とオルカンの違いをまとめました。

S&P500の特徴
・米国市場に焦点を当てているため、
米国の経済が好調な場合に大きなリターンになる
可能性があるインデックス
アメリカの大手企業500社の株式パフォーマンスを示す指数
・企業の時価総額に基づいて加重平均されており、
米国経済の動向を把握する上で重要な指標

構成銘柄は、主に情報技術、金融、ヘルスケアなどのセクターが含まれており、
アップルやマイクロソフト、ジョンソン・エンド・ジョンソン、
JPモルガン・チェースなど様々な業種のリーディングカンパニーなど(2024年7月時点)

オルカンの特徴
・米国外の市場やセクターへ投資が多角的に分散しているため、
よりリスクが分散されているインデックス

全世界の主要な株式市場を包括する指数
・米国だけでなく、欧州、アジア、新興国まで60以上の国々が対象となっており、
異なる国々やセクターへ分散されているため、グローバルな市場の経済を反映している

・単一国や地域に依存せずにグローバルな投資の指針として注目を集めている

S&P500は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしてます!
一方、オルカンは全世界への分散投資ですが、約60%は米国株で構成されています!
…つまりどちらを持っていてもアメリカが投資先割合としては一番大きいのです。

 

S&P500とオルカン両方orどっちかの積立結果

結局のところ、どちらを選べばいいのか、どっちも積み立てるとしたらバランスはどうしたらよいのか気になりますよね。

新NISAを想定した上限1800万円までの投資を、S&P500とオルカン、両方を持つパターンとどっちかを持つパターンとして、以下のような条件を設定してシミュレーションします。

新NISAを想定したシミュレーション条件
シミュレーションは以下3パターンで上限1800万円まで投資(合計15年間)
パターン:10万円/月×15年積み立て
投資先は、S&P500に100%、S&P500とオルカンに50%ずつ、オルカン100%の3パターン
データ期間1998年~2023年(合計22回分)

1.積立期間(1988~2002年) オルカンのみ:2390万円
                    50:50   :2870万円
                S&P500のみ :3350万円
2.積立期間(1992~2006年) オルカンのみ:3710万円
                    50:50   :3690万円
                S&P500のみ :3660万円
3.積立期間(1997~2011年) オルカンのみ:1580万円
                    50:50   :1550万円
                S&P500のみ :1510万円
4.積立期間(2003~2017年) オルカンのみ:3610万円
                    50:50   :3930万円
                S&P500のみ :4250万円
5.積立期間(2009~2023年) オルカンのみ:5140万円
                    50:50   :6080万円
                S&P500のみ :7010万円
シミュレーション平均          オルカンのみ:3100万円
                    50:50   :3360万円
                S&P500のみ :3620万円

S&P500とオルカンの両方を持つと、当然ですが資産額はS&P500とオルカンのちょうど中間の結果になりますね。

オルカンの約60%が米国株であるため、相関性が高いため同じような増え方減り方をしています。

 

”両方”or”どっちか”へ投資のポイント☆

S&P500とオルカンを両方持つか、どっちかに投資するか、、、
シミュレーション結果を見る限り、「リターンが減る可能性は高いが、少しでも良いから損失をカバーしたい」ということであれば、検討の余地アリかもしれません。

ただし、株式投資は投資している期間にどれだけ資産が動くのか?も重要です。
これをリスク許容度といいますが、自分のリスク許容度を超えてしまうことが一番危険!

なぜか…リスク許容度を超えていると、暴落したタイミングで投資をやめてしまったり、狼狽売りしてしまったりと、資産を増やすどころか、自ら資産を減らす行動をしてしまう可能性があります。
こんなはずではなかった…そんな思いをしないためにも無理は禁物です。

 

まとめ

みなさまは、S&P500にされますか?オルカンにされますか?両方もちますか?
過去のデータに基づくと、よりリターンの高いのはS&P500に投資した方でした。
しかし、今後の成長は私含め誰にもわかりません。
先のわからないことを予想し、一番の正解を得ようとすることはとても難しいものです。

ご自身のライフプランを振り返りながら、無理のない資産運用をしていきましょう!!