みなさまこんにちは、いちまるです。
奨学金は学生生活を支える重要な資金源ですが、その実態や活用方法については意外と知られていません。
「大学に進学したいけれど、学費を準備するのが厳しい…」
「やりたいことを、させてあげたい!」
このような気持ちを持つ一方、奨学金にはさまざまな種類があるため「どの奨学金を利用すればいいの?」と迷っている保護者のかたも多いかもしれません。
今回は、奨学金の平均借入総額や賢い活用法、そして注意すべきポイントについてまとめてみました(*’▽’)
これを読めば、あなたも奨学金マスターになれるかも?
奨学金の平均借入総額
奨学金は、経済的理由で進学が困難な学生が学資を借りたり、給付を受けたりすることができる制度なのは、多くのみなさまがご存知の通りです。
利用者数が一番多い「日本学生支援機構」の奨学金の場合、令和4年度は50万人以上が新規で採用されています。(給付型新規採用数は12万4,361人、貸与型は39万9,499人)
奨学金を利用できるのは、高等学校・高等専門学校・大学・短期大学・専門学校・大学院などに通っている生徒や学生です。
今は大学の昼間部、修士課程、博士課程でおよそ2人に1人が奨学金を利用しているといわれている時代、奨学金の平均借入総額について気になりませんか?
日本の学生が借りる奨学金の平均額は約310万円です。
この金額は進学先や生活費によって異なりますが、多くの学生がこの範囲内で借りています。
あなたの借入額はどうでしょうか?
ちなみに奨学金の使い道は 学費だけではなく生活費や家賃などにも利用可能です。
多くの学生は、学費の納付後、教材費の購入、下宿費、食費や生活費、クラブやサークル活動費としても奨学金を利用しています。
奨学金活用のポイント
奨学金を賢く活用するためのポイントを3つにまとめてみました。
それぞれわかりやすく解説していきましょう。
1. 計画的な借入
奨学金を借りる際には、まず自分が必要とする金額を正確に計算することが重要です。
学費だけでなく、生活費や教材費なども考慮に入れましょう。
無理のない範囲で借りることで、将来の返済負担を軽減できます。
例えば、以下のようなステップを踏むのがおすすめです!
・学費の確認:進学先の学費を調べる
・生活費の見積もり:家賃や食費、交通費などの月々の生活費を計算
・予備費の設定:予期せぬ出費に備えて、少し余裕を持った金額を設定
2. 他の奨学金制度も検討
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金だけでなく、地方自治体や企業、大学独自の奨学金制度もあります。
これらの奨学金は、条件や支給額が異なるため、自分に合ったものを見つけることが大切です。
・地方自治体の奨学金:住んでいる地域や出身地の自治体が提供する奨学金
・企業の奨学金:特定の分野や業界に進む学生を対象とした奨学金
・大学独自の奨学金:進学先の大学が提供する奨学金
3. 返済シミュレーション
奨学金を借りる前に、返済額をシミュレーションして将来の負担を把握しておくことが重要です。
これにより、卒業後の生活設計が立てやすくなります。
・返済計画の作成:借りる金額と返済期間を基に、毎月の返済額を計算
・利息の確認:有利子奨学金の場合、利息がどの程度かかるかを確認
・返済方法の選択:人的保証か機関保証かを選び、返済のリスクを管理
奨学金利用時の注意点
奨学金を利用する際の注意点もいくつかあります。
これから借りたい、将来借りるかもしれない…と考えている方は押さえておきたいポイントです。
1. 返済計画を立てる
奨学金を借りる前に、卒業後の返済計画をしっかり立てることが大切です。
以下のステップを参考にしてください。
・返済額のシミュレーション:毎月の返済額を計算し、無理のない返済計画を作成
・返済期間の確認:返済期間がどれくらいかかるかを把握し、長期的な計画を立てる
・予備費の設定:予期せぬ出費に備えて、少し余裕を持った計画を立てる
2. アルバイトと勉強のバランス
奨学金だけでなく、アルバイトも活用して生活費を補う場合、学業とのバランスを考えることが重要です。
以下のポイントに注意しましょう。
・時間管理:学業とアルバイトの時間をうまく調整し、どちらもおろそかにしないようにする
・健康管理:無理をしすぎず、健康を第一に考えましょう。十分な休息も必要
・優先順位の設定:学業を優先し、アルバイトはあくまで補助的なものと考える
3. 返済の遅延に注意
返済が遅れると、延滞金が発生することがあります。
以下の対策を講じて、返済の遅延を防ぎましょう。
・リマインダーの設定:毎月の返済日を忘れないように、カレンダーやスマートフォンにリマインダーを設定
・自動引き落としの利用:銀行の自動引き落としサービスを利用して、返済を確実に行う
・早めの相談:返済が難しい場合は早めに奨学金機関に相談し、返済計画の見直しや猶予を検討
奨学金の種類って?
今回は代表的なものをピックアップ!
それぞれメリットデメリットがあるので、自分に合うものを見つけることが大切になります。
1.給付型奨学金
返済不要の奨学金で、成績や家庭の経済状況に応じて支給されます。
競争率が高いですが、まずはこれを目指しましょう。
2.第一種奨学金(無利子)
成績優秀者や経済的に困難な学生が対象で、無利子で借りることができます。
3.第二種奨学金(有利子)
利子がつきますが、幅広い学生が利用可能です。
借入額も選択できるため、必要に応じて調整できます。
4.地方自治体や企業の奨学金
地方自治体や企業が提供する奨学金もあります。
条件や内容は様々なので、積極的に情報収集しましょう。
奨学金の返済期間
奨学金の返済期間は、借入額や返済方式によって異なります。
一般的には10年から20年程度で、具体的には以下のような期間が多いです。
10~15年未満 | 約24.8% |
---|---|
15~20年未満 | 約33.5% |
20年以上 | 約15.0% |
例えば、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金では、定額返還方式と所得連動返還方式があります。
定額返還方式では、借入額に応じて毎月一定額を返済し、所得連動返還方式では前年の所得に応じて返済額が決まります。
返済期間を決める際には、自分の将来の収入や生活設計を考慮して、無理のない計画を立てることが大切です。
返済期間を短縮する方法
奨学金は返済期間が10年以上と基本的には長いことが一般的です。
住宅ローンや自動車ローンもですが、長い期間の返済は心理的に負担を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は下記の手段を検討するとよいかもしれません。
1. 繰り上げ返済
繰り上げ返済とは、毎月の返済額とは別に、余裕があるときに追加で返済する方法です。
これにより、元本が早く減り、利子の負担も軽減されます。
例えば、50万円を繰り上げ返済すると、返済期間が数年短縮され、利子も数万円節約できます。
2. 返済猶予
返済猶予は、経済的な理由で返済が難しい場合に、一時的に返済を停止する制度です。
返済猶予期間中は利子が発生しないため、経済的に安定するまでの間、返済の負担を軽減できます。
まとめ
奨学金の平均借入総額や賢い活用法、そして注意すべきポイントについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
奨学金を上手に活用することで、充実した学生生活を送ることができます。
計画的な借入と返済計画を立てることで、将来の負担を軽減しましょう(*’▽’)