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相続の基本「誰が・何を・どう分けるか」を考えてみよう!

みなさまこんにちは、いちまるです。
相続は、一生に何度も経験するものではありませんが、相続は人生の大きな節目の一つといえます。
そんな大きな節目ですが、人が亡くなったときに家族などがその財産を引き継ぐ「相続」は、ときに大きなトラブルに発展することがあります。
相続は対象が相続対象が二人以上いると争族といわれるほど…

ご自身が亡くなったとき、あるいは家族や親族が亡くなったときに、大切な財産をトラブルなくスムーズに引き継ぐためにも、基本的なルールや仕組みを理解しておくことが大切です。
今回は、相続の基本的な概念について「誰が・何を・どう分けるか」という観点から解説し、具体的な事例も交えてまとめてみました(*’▽’)

 

誰が相続するのか

民法では相続できる人(相続人になれる人)の範囲を定めています。
では相続人の対象は誰になるのか…相続人には、配偶者や子供、親、兄弟姉妹などが含まれます。
相続人の範囲については上記のとおりですが、実は順位というものもあります。
相続順位はまず子供、次に親、そして兄弟姉妹の順です。
具体的には以下のようになります。

第1順位:子供(直系卑属)。子供がいない場合は孫が相続します。
第2順位:親(直系尊属)。親がいない場合は祖父母が相続します。
第3順位:兄弟姉妹。兄弟姉妹がいない場合はその子供(甥・姪)が相続します。

法定相続人とは、法律で定められた相続人のことです。
遺言書がある場合は、その内容に従って相続人が決まります。
遺言書がない場合は、法定相続人が相続します。

事例1:知らない異母兄弟が見つかったケース

ある家族では、父親が亡くなった後に相続手続きを進めていたところ、異母兄弟がいることが判明しました。この異母兄弟も法定相続人であるため、相続分を主張してきました。家族は驚きと戸惑いの中で、遺産分割協議をやり直すことになりました。

 

何を相続するのか

相続財産には、不動産、現金、株式、貴金属などが含まれます。
また、借金やローンも相続の対象となります。
具体的には以下のようなものがあります。

不動産:家や土地など。
動産:車、家具、宝石など。
金融資産:銀行預金、株式、投資信託など。
負債:借金、ローン、未払いの税金など。

相続財産とは、被相続人(亡くなった人)が残した財産のことです。
相続財産の評価は、相続税の計算にも影響しますので、正確に把握することが重要です。

事例2:不動産の評価額で揉めるケース

相続財産に含まれる不動産の評価額について、相続人間で意見が分かれました。不動産の評価方法が複数あるため、どの評価額を採用するかで対立が生じました。最終的には専門家の意見を取り入れて解決しましたが、時間と労力がかかりました。

 

どう分けるのか

相続財産の分け方には、法律で定められた相続分の割合に基づいて分ける方法や、相続人全員で話し合って決める方法があります。
また、一部の相続人には最低限相続できる権利(遺留分)があります。
具体的には以下のようになります。

法定相続分:法律で定められた相続分の割合。例えば、配偶者と子供が相続人の場合、配偶者が1/2、子供が残りの1/2を分け合います。
遺産分割協議:相続人全員で話し合って遺産を分ける方法。全員の同意が必要です。
遺留分:一部の相続人が最低限相続できる権利。例えば、配偶者や子供には遺留分が保障されています。

事例3:介護の寄与分を主張するケース

被相続人の介護を長年行っていた相続人が、他の相続人よりも多くの相続分を主張しました。介護の寄与分を認めるかどうかで相続人間で意見が分かれ、遺産分割協議が難航しました。

 

相続手続きの流れ

実際に相続を経験するタイミングは多くありませんが、流れを知っておくことで少しでもスムーズに動くことができるかもしれません。
基本的な相続開始からの流れをご紹介するので、気になる方は見てみてください。

1.死亡届の提出:死亡後7日以内に市区町村役場に提出します。
2.遺産の調査:相続財産の内容を確認し、財産目録を作成します。
3.相続放棄の手続き:相続を放棄する場合は、相続開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述します。
4.遺産分割協議:相続人全員で遺産の分け方を話し合います。
5.相続登記:不動産の名義変更を行います。

事例4:遺産の使い込みが疑われるケース

被相続人と同居していた相続人が、遺産分割協議が始まる前に預貯金を使い込んでいたことが発覚しました。他の相続人はこれに強く反発し、使い込まれた金額を遺産から差し引くよう主張しました。

 

相続税について

日本では、お金を得ると基本的には税金がかかります。
収入についても、投資についても税金…ありますよね。
相続財産についても税金がかかってきます。
相続税は、課税対象となる財産の評価方法に基づいて計算されます。
具体的には以下のような控除や特例があります。

配偶者控除:配偶者が相続する場合、一定額まで相続税が非課税となります。
小規模宅地等の特例:被相続人が住んでいた土地について、一定の条件を満たす場合に評価額が減額されます。

相続税とは、相続によって取得した財産に対して課される税金のことです。
相続税の計算には、財産の評価額や控除額が影響します

 

まとめ

相続の基本的な概念について「誰が・何を・どう分けるか」という観点から解説し、具体的な事例も交えてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
相続は複雑で感情的な問題が絡むことが多いですが、基本的な知識を持つことでスムーズに進めることができます。
相談しておくことも重要ですから、この機会に家族で話し合うこともおすすめです。