みなさまこんにちは、いちまるです(*’▽’)!
最近ホントになんでも高くて困りますよね…
そんな物価上昇が続く中、若い世代の経済状況はどうなっているのでしょうか?
今回は多くの方が気になる「20代・30代のお金事情」について、最新データを基にわかりやすくまとめてみました。
理想の貯蓄額と現実のギャップ、そしてそれを埋めるためのヒントを探っていきましょう!
20代・30代の収入実態

まずは収入の実態から見ていきましょう。国税庁の最新データによると、年齢層別の平均年収は以下のようになっています。
年齢層 | 平均年収 | 男性平均 | 女性平均 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 304万円 | 318万円 | 291万円 |
25~29歳 | 376万円 | 401万円 | 351万円 |
30~34歳 | 421万円 | 458万円 | 386万円 |
35~39歳 | 465万円 | 511万円 | 405万円 |
年齢が上がるにつれて収入も増加していますが、男女間の格差は30代後半で100万円以上と依然として大きいことがわかります。
また、業種によっても大きな差があり、IT・通信業界(460万円)や金融・保険業界(512万円)は20代後半でも高収入である一方、小売・サービス業(328万円)では平均を下回っています。
さらに雇用形態による差も大きく、20代の正社員平均年収(392万円)に対し、パート・アルバイト(198万円)は半分程度です。この収入格差は貯蓄能力にも直結しています。
貯蓄の現実
では、実際の貯蓄状況はどうでしょうか?
金融広報中央委員会の調査によると、20代後半の平均貯蓄額は182万円、中央値は78万円となっています。
年齢層 | 平均貯蓄額 | 中央値 | 貯蓄ゼロ世帯率 |
---|---|---|---|
25~29歳 | 182万円 | 78万円 | 28.7% |
30~34歳 | 293万円 | 132万円 | 23.5% |
35~39歳 | 412万円 | 198万円 | 19.8% |
平均値と中央値の大きな差は、少数の高額貯蓄者が全体の平均を押し上げている現実を示しています。
さらに衝撃的なのは、20代の約3割、30代の約2割が「貯蓄ゼロ」という状況です。
また、収入に対する貯蓄率を見ると、20代で最も多いのは1~10%の層(42.3%)で、30代でも同様(38.7%)です。財務専門家が推奨する15~20%以上の貯蓄率を達成している方は、20代ではわずか8%程度にとどまっています。
理想の貯蓄額とは

次に理想の貯蓄額を見てみましょう!みなさま気になりませんか??
ファイナンシャルプランナーによると、年齢ごとの目安は以下の通りです。
- 25歳:年収の約50%(平均年収から約175万円)
- 30歳:年収の約100%(約400万円)
- 35歳:年収の約150%(約650万円)
これらは緊急資金や将来のライフイベントに備えるための金額です。
主なライフイベントにかかる費用としては、結婚式・新婚旅行で平均352万円、マイホーム購入では平均3,800万円(頭金は20%の760万円が理想)などが挙げられます。
理想的な家計管理の原則として「50/30/20ルール」があります。
これは収入の50%を生活必需品に、30%を趣味・娯楽・自己投資に、20%を貯蓄・投資に回すというものです。
しかし、現実にはこのルールを実践できている方は少数派です。
貯蓄格差の要因
同じ年代でも貯蓄額に大きな差が生じる理由は何でしょうか?
主な要因を分析してみました。
住居費の影響
住居スタイルによる月額支出の差は以下の通りです。
居住スタイル | 平均支出(月) | 年間差額(vs都心一人暮らし) |
---|---|---|
一人暮らし(都心) | 8.7万円 | — |
一人暮らし(郊外) | 6.2万円 | +30万円 |
ルームシェア | 5.3万円 | +40.8万円 |
実家暮らし | 2.1万円 | +79.2万円 |
実家暮らしと都心の一人暮らしでは年間79.2万円もの差額となり、5年で約400万円の貯蓄差につながります。
支出パターンの違い
月収30万円の場合、貯蓄上手な方と苦手な方の支出パターンを比較すると…
- 住居費:6.0万円 vs 9.0万円(差額:3.0万円/月)
- 食費:4.5万円 vs 6.0万円(差額:1.5万円/月)
- 交際費:1.8万円 vs 3.6万円(差額:1.8万円/月)
- サブスク・通販:1.2万円 vs 2.7万円(差額:1.5万円/月)
これらを合計すると月7.8万円、年間93.6万円の差となります。この差が数年続くと数百万円の貯蓄格差が生まれるのです。
その他の要因
- 教育ローン・奨学金返済:月3万円の返済で年間36万円の貯蓄減少
- 親からの資金援助:住宅購入援助(30代の約28%)で200~500万円の差
- 投資習慣の有無:20代から投資を始めるかどうかで将来的に大きな差
明日からできる貯蓄改善のポイント

ここからは具体的な改善策をご紹介します。
支出の見直し
- 家賃の見直し:可能であれば郊外への引っ越しや間取り変更(月1.5万円削減)
- 食費の最適化:自炊回数増加、食材のまとめ買い(月1.2万円削減)
- 固定費の見直し:光熱費の節約、保険の見直し(月0.8万円削減)
- サブスクの整理:未使用サービスの解約、共有プランへの変更(月0.6万円削減)
- 通信費見直し:格安SIMへの乗り換え(月0.5万円削減)
これらを組み合わせると年間50万円以上の削減効果が期待できます。
効果的な貯蓄習慣
- 自動貯蓄の設定:給料日に自動的に別口座へ振り替える
- 使途別口座の活用:目的別に口座を分ける
- 家計簿アプリの活用:支出を自動記録し、無駄を発見する
- 小さな成功体験:まずは月1万円から始める
投資への第一歩
- つみたてNISA:年間最大40万円まで20年間非課税
- インデックス投資:低コストで市場平均のリターンを狙う
- 投資信託の積立:毎月5,000円からでも複利効果で大きく育つ可能性
ケーススタディ:28歳会社員の場合
林さん(28歳・IT企業勤務・年収420万円)のケースを見てみましょう。
現状:
- 月収:35万円(手取り約27万円)
- 主な支出:家賃8.5万円、食費5.5万円、交際費4万円など
- 月々の貯蓄:3,000円(年間3.6万円)
改善プラン:
- 家賃:郊外へ引っ越し(-1.5万円/月)
- 食費:自炊回数増加(-1万円/月)
- 通信費:格安SIMへ変更(-0.8万円/月)
- サブスク:解約・見直し(-0.8万円/月)
- 交際費:予算管理(-1万円/月)
改善後:
- 支出削減額:月5.1万円(年間61.2万円)
- 新たな貯蓄額:月5.4万円(年間64.8万円)
このプランを実行すれば、5年後には約320万円の貯蓄が可能になります!!
まとめ

「20代・30代のお金事情」について、最新データを基にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
20代・30代の収入と貯蓄の実態を見てきましたが、多くの方が理想と現実のギャップに悩んでいることがわかります。
しかし、自分の状況を客観的に把握し、小さな改善を積み重ねることで、そのギャップは徐々に埋められるはずです。
まずは自分の家計の「見える化」から始め、無理のない範囲で支出を見直してみましょう。
そして、将来のライフイベントを考慮した資産形成計画を立てることが大切です。「貯金ゼロ」からでも、今日からのコツコツとした積み重ねが、5年後、10年後の大きな差につながります。
自分に合った方法で、一歩ずつ理想に近づけていきましょう!